Move ECG:心電図機能を搭載したフィットネストラッカー

Move ECGは、心電図機能を搭載した便利なウェアラブルウォッチです。フィットネスやウェルネスのための機能も充実しており、毎日の生活に欠かせないデバイスとなっています。

Move ECGの存在意義

心房細動（AFib）は、医師の治療が必要な深刻な症状で、心房細動がいつ発生したのか不明な場合があります。心臓の異変を感じるたびに、病院を訪れ、心電図検査を受けることは、難しいことです。Move ECGは、心電図機能を搭載したアナログ時計で、手軽に身につけて心拍数を調べることができます。時計には電極が付いていおり、データは、スマートフォンのアプリケーションに送られ、解析されます。

心不全や脳卒中は多くの患者にとって大問題であり、リアルタイムの医療データがあれば、心房細動が起きているかどうかを把握できます。また、主観的な感覚に頼って判断する必要もありません。Move ECGは、正しい医療判断に必要なデータを、家に居ながらにして得ることができるのです。

 ECGはどのような人に役立つのか

心房細動を発見する上での最大の問題の一つは、心房細動が度々、不定期に発生することです。 診察室に到着した途端、心臓が正常なリズムに戻っているかもしれません。診断を誤ると大事に至るので、Move ECGは、ハイリスクグループの患者が心拍数を把握し、適切な治療計画を立てる際に有用です。

 Move ECGの利点

Move ECGウォッチの利点は以下の通りです。

• 迅速かつ簡単なECGプロセス。便利なスマートウォッチ型のMoveでは、常にECGが手元にある。デバイスの側面にあるボタンを押し、時計のベゼルに指を30秒間置くだけで、心電図のデータが手に入る。
• 携帯電話の近くにいる必要がない。電波の届かない場合でも、Move ECGは情報を保存し、機会があれば同期させる。
• AFibの検出。Move ECGは、スマートフォンのHealth Mateアプリに接続し、記録された心拍数が正常か否かを判断できる。ソフトウェアが心房細動を検出した場合、医師に連絡するように警告する。
• 主治医へ簡単にデータ送信が可能。コンパニオンアプリケーションを使用し、心電図データをPDFファイルで医療従事者に簡単に送信できる。医療従事者は、患者の心臓の健康状態を完全に把握し、データに基づき治療計画を立てることができる。
• 運動量の記録。Move ECGは、いくつかのフィットネス追跡機能を搭載。毎日の歩数、ランニングや水泳を記録するワークアウトモード、高度計により登った回数を確認できる。ランニングの場合、スマートフォンに接続し、GPSによりルートマップの作成が可能。
• 心電図モードやワークアウトモードでないときは、標準的なアナログ時計として使用できる。
• スリープトラッカー。Move ECGを一晩つけておくと、スリープトラッカーモードがオンになり、軽い眠りと深い眠りのサイクル、呼吸の乱れの有無、スリープスコアなどが表示される。また、睡眠データを確認し、適切なタイミングで起こしてくれるスマートウェイクアップ機能も選択可能。
• 防水。水深50mまでの防水機能を備え、水泳やシャワーの際も心電図を携帯できる。
• カスタム健康情報。コンパニオンアプリケーションには、Move ECGから得られるデータに加え、健康全般をサポートするいくつかの機能を搭載。体重、BMI、体組成、トレンドを追跡し、目標に向かいやすい。ワークアウトモードのデータに基づきフィットネスレベルの評価を受け、各々のスポーツがどのように健康と活動の維持に役立つかを確認できる。このアプリケーションは、最重要のデータを表示し、分かりやすい視覚化で提供可能。Health Mateアプリは、100以上のヘルス＆フィットネスアプリケーションと連携。
• 魅力的なデザイン。精巧な時計のように、日常の多くの場面で違和感がなく使用できる。

Move ECGの欠点

Move ECGの欠点は以下の通りです。

• 心拍数の連続モニタリングが不可能。
• フィットネストラッカーの機能は汎用的で、運動目標に合わせアクティビティを最適化したい場合、不足感がある。

Move ECGの価格

Move ECG watchの小売価格は129.95ドルです。医療、フィットネス、スマートウォッチなど幅広い機能を備えており、手頃な価格で購入できます。ECGを中心とした主要機能はもちろん、心臓の健康をサポートする補完機能も充実しています。

Move ECGの代替品

多くのウェアラブルやスマートウォッチには心電図機能が搭載されていますが、アナログ時計の機能を持つことはMove ECGの特にユニークな点です。このウェアラブルデバイスの代替品としては、以下のものがあります。

Apple Watch：シリーズ4以降のモデルでは、ECG機能を搭載し、スマートウォッチとしての機能も充実しています。このスマートウォッチは、Move ECGよりも大幅に高価で、一般的なツールであるため、医療情報との連携は滅多にありません。また、このデバイスを最大限に活用するには、iPhoneを所有する必要があります。

Fitbit： FitbitsのSenseモデルは、心拍数を追跡するためのECG機能と、その他のフィットネス機能を提供します。ECG機能よりも、フィットネスやエクササイズ機能を重視する方にお勧めです。

Samsung Galaxy Watch 3：Androidスマートウォッチのエコシステムがお好みで、ECG機能が必要な場合は、Samsungの製品に注目してください。これらのデバイスは、MoveECGよりも高価な傾向で、一般的な使用を目的としています。

Omron HeartGuide：心臓の健康に特化したデバイスで、血圧を測定する機能も備えています。心拍数や血圧を記録する必要がある場合、この専用機器が適当かもしれません。価格が高いのが難点です。

Move ECGウォッチは、豊富な機能を便利で手頃な価格で提供しています。心臓の動きに注意を払う必要がある場合や、心房細動が発生を危惧している場合、このウェアラブルデバイスは診断に必要なデータを得るのに役立ちます。

※機能・価格は2021年7月時点