妊活・妊娠に関するアプリ

妊娠を望む女性や妊婦を対象としたアプリには様々な種類のものがあり、日々技術の向上を図っています。すべてが同じような内容ではなく、妊娠中の時期や状況によって利用すべきアプリが異なります。ここではどのような種類のアプリがあり、どういったアプリが必要になるのか、ご紹介します。

妊活アプリ

最も人気のあるアプリは、排卵日や受胎状況を記録するアプリで、妊娠しやすい日や、性交のタイミングを判断するのに役立ちます。これらのアプリは、さまざまな方法で機能し、ユーザーが入力したデータに基づくものもあれば、尿や体温などを測定して最も妊娠しやすい時期を判断するための特定のデバイスが付属しているものもあります。

どのアプリも時間の経過とともに学習し、月経周期や排卵日の予測の精度があがっていきます。

初めての人でも使いやすい初心者向けのアプリは、ユーザーが入力したデータに基づいて、生理の最初と最後の日を記録し、妊娠しやすい日を提案してくれる、シンプルなタイプの生理管理アプリです。排卵日は必ずしも正確ではありませんが、定期的な周期を予測するのには適しています。｢Ovulation Calendar and Fertility｣のように、子宮頸管粘液や基礎体温を利用して精度を高めているアプリもあります。

｢Mira fertility tracker｣は、自宅で行うことができる毎日の尿検査で、LHとエストロゲンのレベルを記録します。その情報をもとに、妊娠しやすい時期を算出し、ホルモンの出力を直接チェックするので、より正確なアプリのひとつです。

｢Ava Fertility Bracelet｣は、ウェアラブルの温度計やモニターを使ってバイタルサインをチェックするアプリの一つです。排卵期には身体のバイタルがわずかに変化するため、センサーからデータを収集し、妊娠しやすい日を具体的に提示してくれます。

これらのアプリは、妊娠前や妊娠予防に最適です。

妊娠の経過・記録アプリ

ほとんどの母親は、自分の体や赤ちゃんに何が起こっているのか把握したいと思うようになり、成長のさまざまな段階についても学びたいと考えます。そんな母親たちにとって、成長を管理するアプリは最適です。子宮の中にいる間の赤ちゃんの成長や発達に関する情報、一般的な妊娠中の症状に関する情報を提供してくれます。

基本的な情報を提供する｢Baby Chakra｣アプリや、基本的な情報以外に赤ちゃんの画像などを提供する｢Baby Bump｣アプリがあり、赤ちゃんの大きさや成長を毎週確認できるシンプルなものなど、様々な種類があります。

より詳細な情報など多機能なアプリを求めるのであれば、「Sprout Pregnancy」のようなアプリの方が良いでしょう。妊娠の各段階における赤ちゃんの3D画像や豆知識、赤ちゃんの成長に関する情報、そして母親が妊娠中に対処していることなどを知ることができ、関連した記事や医師の情報などもあります。このアプリには、チェックリスト、予約日、陣痛や医師の診察、さらには入院用バッグのチェック機能も含まれています。

これらのアプリは、妊娠中のあらゆる過程を学ぶことに役立つため、妊娠した際に最も利用する可能性の高いアプリです。また、他の妊婦さんとの情報交換など、コミュニティがあるものを選ぶとよいでしょう。

妊娠中の健康アプリ

妊娠中の健康維持も重要となり、それに特化したアプリもあります。妊娠中の行動には注意が必要ですが、以下に紹介するアプリは、赤ちゃんの出産に至るまで、何が許容され、何が体調維持に役立つかの情報を提示してくれます。

<Hello Belly>

前のセクションで紹介したタイプのアプリになりますが、妊婦向けのヨガトレーニングも提供しています。ヨガは、有酸素運動や激しい運動をしなくても、体をほぐして筋肉を伸ばすことができる簡単な方法であり、妊娠中の女性にも効果があります。

<Baby 2 Body>

妊娠中や、産後のフィットネスや健康に関する具体的な目標がある場合は、より幅広いトレーニング項目や活動記録が可能なアプリがお勧めです。そんなアプリのひとつが「Baby 2 Body」で、妊娠中でも安全なトレーニングと目標達成のためのプランを提供するほか、栄養面でのサポートやウェルネスコーチへのアクセスも可能です。アプリ自体は無料ですが、より多機能に利用したい場合は、プレミアム登録もあります。

<Peanut>

精神面も身体的な健康と同様に重要であり、妊娠中に孤独感を感じ、色々な相談や情報交換をするママ友を探している方などに適したアプリです。自身が住んでいる地域で検索することができ、オンラインで話すことも、実際に会うこともできます。多くのストレスを抱えている人には役に立つでしょう。

陣痛タイマー

陣痛が始まっても、本当に陣痛かどうか判断に迷うことや、病院に行くべきタイミングがわからない場合があります。そんなときに役立つのが、陣痛の時間を計測して記録してくれる「Contraction Timer」アプリです。基本的な機能を備えており、陣痛の始まりと終わりにタップ操作で記録するだけで、アプリが判断し、病院に行ったり、医師に相談するタイミングなどを教えてくれます。

また、通常の妊娠管理アプリの中には、陣痛タイマー機能がすでに搭載されている場合が多くありますので、ダウンロードする前に確認しておきましょう。

ベビー用品登録アプリ

生まれてくる赤ちゃんのために用意しておくべきものはたくさんあり、衣類からベビー用品まで、すべてを慎重に選ばなければなりません。お友達やご家族からのプレゼント時に、希望のものが欲しい場合は、ベビー用品の欲しいものリストを設定するのが一番です。また、友人へのプレゼントを贈る際にも、相手が望んでいるものがわかると悩むストレスなどが軽減できます。

最近では、ほとんどのショップで必要な物のリストを設定することができます。AmazonからBabies R Usまで、サインインするだけで、好きなものを追加して設定することができ、同様の機能が搭載されているアプリもいくつか存在しています。

｢Babylist｣では、どんなお店のものでも追加することができるので、選択肢が増えるだけでなく、赤ちゃんを祝福したい人が、複数の場所から簡単にアイテムを選んで送ることができます。

このように、たくさんのアプリの中から、妊娠の各段階に合ったものを選ぶことができ、状況に合わせてサポートしてくれるアプリが多くあります。こういったアプリの開発は、必要な時に情報を提供できる技術であり、より効果的な妊活や妊娠管理ができるようになるのではないでしょうか。