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ウェアラブルデバイスレビュー:陣痛トラッカー「Bloomlife」
初めての妊娠でも、または何人目の妊娠でも陣痛はそれぞれ異なり、多くの妊婦さんが陣痛の初期段階では、実際に陣痛が来ているかどうかわからないのは当然のことです。陣痛の初期段階では、お腹が張りガスがたまっているように感じることがあります。そこで、Bloomlifeが活躍します。Bloomlifeのトラッカーはパッチを簡単に貼ることができ、どこにいても楽な姿勢で陣痛をモニターすることができます。
仕組み
Bloomlifeのトラッカーは、スマートフォンで動作するよう設計されており、専用のアプリをダウンロードする必要があります。また、トラッカーに付属しているパッチとセンサーも必要になり、パッチは粘着性があり自身で簡単に着脱可能で、おへそから指幅3本分下の位置に装着します。
センサーは、粘着性のあるパッチ自体に取り付けることができるため、持ち運ぶ際も軽量で邪魔になりません。
アプリをダウンロードし、すべての設定を行えば、簡単に陣痛の状態を確認することができます。ほとんどの妊婦さんは、陣痛の状況によって判断するため、自分の体や赤ちゃんがどのような状態にあるのかを知ることができ、就寝中もモニターできるのは助かります。前駆陣痛は、30~45秒の軽い子宮収縮があり、本陣痛は50~70秒の長さで2~3分間隔になります。
妊娠中の女性の体は、実際に出産するよりもずっと前から陣痛の準備があり、本格的な陣痛が始まる前に、たくさんの小さな陣痛があります。陣痛が始まると、自分の体がどのくらい出産準備を始めているのかがわかり、自身の自然なリズムを把握することができます。Bloomlifeによって、自身の陣痛がどれくらい近づいているかを簡単に知ることができます。
Bloomlifeのレンタル
妊娠や出産は、事前に準備することが多く、それに対する費用もかかるため、色々大変な時期だといえますが、幸いなことに、Bloomlifeは安心な料金設定になっており、週に20ドルの支払いで、妊娠3ヵ月間ずっと使用することができます。トラッカーは事前に予約登録を行い、手元に届き実際に使えるようになったときに初めて料金が発生する仕組みです。
赤ちゃんが生まれたら、トラッカーを返送し、レンタル終了になります。出産後すぐに返却手続きができない場合も、1週間の無料期間を設けております。
Bloomlifeの長所と短所
このトラッカーを使うことで、日々変化していく自分の体の状況を確認することができるなど、便利な面がある一方で、すべての人が完全に満足しているわけではありません。
<長所>
・陣痛と乳児の動きが記録され、色分けされて確認できます。何が起こっているのかわからない時には安心できる機能になります。
・体内に信号など送ることはなく、お腹の外側から筋肉の収縮や赤ちゃんの蹴りなどを読み取るため、母体や赤ちゃん両方にとって安全な方法です。
・バッテリー用量は最大7日間持続し、充電も簡単です。
・レンタル可能なため、購入する必要はありません。実際に使用期間が短いため、週に20ドルでレンタルできるのは、非常に助かります。
・陣痛などの情報が記録されるため、通院時に状況を説明することが簡単になります。いつから陣痛が始まったのか、どのくらいの間隔で陣痛が来ているのかなど、正確に医師に伝えることができます。
<欠点>
・妊婦さんがたくさん動き回ってしまうと、正確に計測することができず、精度が落ちてしまいます。
・陣痛の種類までは区別することができません。アプリでは、軽い陣痛なのか出産を伴う本陣痛なのかまでは判断ができず、あくまでも陣痛が生じている状況の記録のみとなります。
・接続できる機器は1台のみで、旦那さんと体験を共有したい女性にとっては残念なことかもしれません。
このように、それぞれ長所と短所があるため、すべての妊婦さんにとって理想的な機器ではありませんが、陣痛がどのようなもので、病院に行くタイミングがわからないなどの不安がある場合には、非常に役に立ちます。
Bloomlifeに寄せられたユーザーの声
こういったデバイスが自分に合っているか確認するには、レビューを参考にするのが一番です。Bloomlifeのレビューは好意的な意見が多く、平均で4以上 (5点満点)の評価になっています。
<Rurinaaさんのレビュー>
「Bloomlifeを使ったのは、陣痛の記録を残すためです。陣痛の感覚がわからないと不安だし、本当にちゃんと測れて覚えていられるが心配でした。人によって様々な感想があると思いますが、私には素晴らしいデバイスでした」
<bbburrさんのレビュー>
「あまりじっとしていないと、計測してもらえない。クールなアイデアですが、アクティブなママや働くママには向かない」
他の妊婦さんも、動き回っているとアプリが正確に陣痛を読み取ってくれないという同様の問題がありました。このトラッカーは、座ったり横になったりといった、あまり動き回らない状態で使用することを想定しています。
陣痛がどのようなものか、病院に行くタイミングがわからない時など、このようなトラッカーは非常に役立ちます。また、自分の体がどのように機能しているのかを知ることで、より安心して過ごすことができます。世界中のどんな本を読んでも、実際の陣痛に備えることはできませんが、このアプリはそれを可能にしてくれます。
こういったデバイスの開発が、妊娠による不安やリスクを軽減し、より安全・安心な出産を迎えることができるようになるのではないでしょうか。