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医療機器業界のトップを走る10の企業

医療機器メーカーは、さまざまな病状を治療し予防するための医療・手術機器を製造しています。世界中で人口の高齢化と技術の進歩が進む中、医療機器産業の急速な発展と成長は将来に渡ってもほぼ確実なものと言えるでしょう。医療機器業界には、外科用器具や診断ツール、治療用製品、検査用消耗品にいたるまでさまざまな医療機器を製造している企業がいくつもあります。それぞれの業績、収益、生産量は流動的なものですが、現在医療機器業界のトップを走る10企業をご紹介します。

1)Siemens(シーメンス)

Siemens(シーメンス)は1847年にベルリンで創業し、現在はドイツのエアランゲンに本社を置いています。親会社はシーメンスAGです。シーメンスはヘルスケアのデジタル化に特化し、患者の治療経験を向上させることに焦点を当てています。同社は、技術的に現在最も高度な診断機器を複数製造しています。シーメンスは、1960年代に超音波診断装置を世界で初めて開発しました。2000年には、PET(陽電子放射断層撮影)スキャンとCT(コンピュータ断層撮影)を組み合わせた、ハイブリッドイメージングを開発しました。

米国のHealthineers(ヘルシニーズ)部門は、イメージング、診断、および先端治療に重点を置いています。シーメンスの沿革には、多くの企業合併の歴史が刻まれています。2007年のDade Behring(デイド ベーリング)社、2012年のPenrith Corporation(ペンリス株式会社)、2020年8月のVarian Medical Systems(バリアン・メディカル・システムズ)社などがその例です。2019年中には14%の売上増を記録しています。これは特に、先端治療とイメージング分野での成長が大きく貢献しています。

  • 従業員数 – 50,000人
  • 2019年の業績 – 159億ドル

2) Medtronic(メドトロニック)

Medtronic(メドトロニック)は、1949年に医療機器の修理店としてスタートしました。同社の医療機器分野での初期のブレークスルーとして代表的な製品が、1960年に発表された植え込み型ペースメーカーです。メドトロニックの本社はアイルランドのダブリンで、運営本部はミネソタ州ミネアポリス郊外に置いています。今日のメドトロニック社は幅広い分野の医療機器を提供しています。

同社が提供するサービスや製品には、外科用機器、患者モニタリング用アクセサリー、糖尿病、神経学、心血管用機器などがあります。また、修復療法や低侵襲治療にも特化しています。2018年には、整形外科機器の主要トップメーカーMazer Robotics(メイザー・ロボティクス)を買収して事業を拡大しました。

  • 従業員数 – 101,000人
  • 2019年の業績 – 305億6000万ドル

3) Fresenius Medical Care(フレゼニウス・メディカル・ケア)

Fresenius Medical Care(フレゼニウス・メディカル・ケア)は1996年に設立された比較的新しい企業で、慢性腎臓病患者に製品を提供することを専門としています。世界にある約4,000のクリニックのネットワークに透析治療を提供しています。また、バスキュラーアクセス(VA)治療も提供しています。フレゼニウスは医療機関向けの使用機器にとどまらず、家庭用製品も開発しています。

2012年にLiberty Dialysis Holding(リバティ・ダイアリシス・ホールディング)社を買収して事業を拡大しました。Liberty社を買収した際には、15億ドルの費用をかけて200以上の新しいクリニックを設立させることができました。その後、2019年に在宅透析会社NxStage(ネクステージ)を20億ドルで買収しました。フレゼニウス・メディカル・ケアはドイツに本社を置き、世界20カ国以上に生産拠点を保有しています。

  • 従業員数 – 120,600人
  • 2019年の業績 – 190億ドル

4) Phillips(フィリップス)

Phillips(フィリップス)は医療機器だけでなく電子機器や照明器具も製造している大企業です。医療分野では約450種類もの機器を製造し、ヘルスケア部門は同社の売上高全体の約42%を占めています。フィリップス社の幅広い製品リストには、先端分子イメージング、コンピュータ断層撮影(CT)、X線透視、インターベンショナルラジオロジー(IVR)、磁気共鳴(MRI)などがあります。

同社はまた、さまざまな臨床ソリューションも提供しています。その一例が、臨床業務を統合するためのソリューションです。これは、バーチャルチームとベッドサイドチーム間のワークフローを一元化し、入院前から退院後までのシームレスなケアを提供し、施術と臨床における人工知能の使用を最適化する病院ネットワークシステムです。フィリップスはアムステルダムに本社を置いています。

  • 従業員数 – 81,000人
  • 2019年の業績 – 190億ドル

医療機器業界、Phillips

5) Becton Dickinson & Company (ベクトン・ディッキンソン&カンパニー)

BD(ベクトン・ディッキンソン&カンパニー)は1897年にニュージャージー州でスタートした会社です。複数の機器システム、医療機器、サービスを製造・販売しています。BDは糖尿病治療からドラッグデリバリーシステム、分子診断や輸液療法に至るまで、さまざまな分野でのソリューションを提供しています。特に現在は皮下注射針に特化しています。BDには、BDライフサイエンス、BDメディカル、BDインターベンショナルの3つのセクターがあります。

同社の目標は、世界中のあらゆる地域に製品と医療ソリューションを提供することです。医療機器業界の各分野に焦点を絞った専門の部門を持つことで、幅広い製品とサービスの開発を可能にしてきました。2019年には研究開発への大幅な投資により、25の新製品発売を達成することができました。今後数年間も同様の戦略を踏襲して、複数の新製品を市場に投入していくことが期待されています。従業員数 – 70,000人

  • 2019年の業績 – 172億9000万ドル

6) Johnson & Johnson(ジョンソン・エンド・ジョンソン)

Johnson & Johnson(ジョンソン・エンド・ジョンソン)は世界最大級の医療機器企業として知られています。医療機器だけでなく、消費財や医薬品を提供することで、医療分野を広くカバーしています。ジョンソン・エンド・ジョンソンは1886年に設立され、ニュージャージー州ニューブランズウィックに本社を置いています。世界175カ国で製品を販売し、60カ国に子会社があります。

同社はいくつかの医療機器会社を所有しています。その中には、Acclarent(アクラ―レン)社、Ethicon(エチコン)社、Cerenovus(セレノバス)社、Biosense Webster(バイオセンス・ウェブスター)社などがあります。ジョンソン・エンド・ジョンソンは幅広い製品、サービス、子会社を持ちつつも、いくつかの専門分野に特化しています。特に整形外科、外科治療、眼科、糖尿病、心血管ソリューションなどが同社の重点領域です。

  • 従業員数 – 132,200人
  • 2019年の業績 – 260億ドル

7) Cardinal Health(カーディナル・ヘルス)

Cardinal Health(カーディナル・ヘルス)社は1971年に「カーディナルフーズ」としてスタートした会社です。1994年には世界最大の製薬会社の一つになりました。現在はカーディナル・ヘルスとして知られており、研究用器具や手術用器具を提供しています。カーディナルヘルス社は、介護用アンダーパッド、入浴安全製品、歩行器、杖、松葉杖、車椅子を含む、さまざまな製品を提供しています。その他にもヘルスケアサービスとソリューションの部門でも複数の商品を提供しています。

カーディナル・ヘルスは現在、世界最大の医療機器企業の一つであり、米国最大の外科治療製品の生産者です。米国の75%以上の病院に製品を供給しています。同社の代表的な医療・外科用製品は、患者のための先端モニタリングシステムです。

  • 従業員数 – 50,000人
  • 2019年の業績 – 156億ドル

8) Stryker(ストライカー)株式会社

1941年、整形外科医のストライカー博士が、自身の患者のために製品を作り始めたことをきっかけに、この会社を始めました。現在ではさまざまな種類の外科用機器に焦点を当てていますが、現在でも整形外科分野での幅広いソリューションを提供しています。Stryker (ストライカー)社の特徴は、関節置換術、上肢、スポーツ医学、脊椎治療のための整形外科手術機器です。また、関節置換術や外傷処置のための内視鏡システムも製造しています。

また、複数の救急医療機器や脳神経外科用機器も製造しています。同社は現在、世界中で36,000人以上の従業員を雇用し、アイルランドの4つの製造工場を含む100カ国以上に施設を持っています。ストライカーは、Glassdoor(グラスドア)社の評価で、働きがいのある医療機器企業の一つとして高い評価を得ています。

  • 従業員数 – 36,000人
  • 2019年の業績 – 148億8000万ドル

医療機器業界、Stryker

9) GE Healthcare (GEヘルスケア)

GE Healthcare(GEヘルスケア)は、GE(ゼネラル・エレクトリック)の子会社で、モニタリング・診断製品の製造やバイオ医薬品の開発を行っている大企業です。医療デジタルソリューションやヘルスケア管理技術などのサービスを提供しています。同社が開発している製品には、超音波、人工呼吸器、侵襲心臓治療、産婦人科向けソリューションなどがあります。同社はヘルスケアと医療の分野で最も革新的な製品を生み出しています。

GEヘルスケアは、女性の健康管理を支援するマンモグラフィ装置を初めて製造しました。また、携帯型カラー超音波装置を初めて製造したメーカーでもあります。GEヘルスケアはイリノイ州シカゴに本社を置き、世界100カ国以上で事業を展開しています。

  • 従業員数 – 54,000人
  • 2019年の業績 – 170億ドル

10) Abbott Laboratories(アボット・ラボラトリーズ)

Abbott Laboratories(アボット・ラボラトリーズ)は、診断薬、医療機器、ジェネリック医薬品、栄養製品など、幅広い製品機器を製造しています。1985年に初のHIVスクリーニング検査を開発したのも同社です。Pedialyte(ペディアライト)、Glucerna(グルセルナ)、Ensure(エンシュア)などの人気の高い栄養剤も製造しています。同社の定評は、病気を効果的に診断し、継続的なモニタリングの提供を可能にする製品の開発にあります。

アボット・ラボラトリーズは160カ国以上で事業を展開しています。1888年にウォレス・アボット医師が、シカゴのレイブンズウッドで事業を立ち上げたことに始まります。会社の成長につれいくつかの事業展開が行われました。2004年には病院向け製品の部門がHospira(ホスピーラ)として独立し、2015年にはHospiraはファイザーの一部となりました。2019年には5%の売上増を達成しました。

  • 従業員数 – 107,000人
  • 2019年の業績 – 199.5億ドル

医療機器企業、Abbott Laboratories

ここまでご紹介した医療機器企業は、それぞれが豊かな歴史背景をもち、幅広い製品やサービスを世界に提供しています。医療技術が日に日に進歩を続ける中、私たちはこれらの企業が将来に渡って、多くの開発やブレークスルーを提供してくれることを楽しみにしています。

 

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