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今読みたいテクノロジーに関する本12冊

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今読みたいテクノロジーに関する本12冊

本を読むことは、何かひとつの事を集中して学ぶのに優れた方法です。それはテクノロジーの分野でも例外ではありません。残念ながら多くの技術書は明解に書かれているとは言えませんが、ここに挙げるのはその中でも読む価値のある優れた本です。

 

1. 2021年のテクノロジー:将来に備えるツール

“The Year in Tech, 2021: Tools for Preparing Your Team for the Future”

ビジネスにおいて最新のテクノロジーを把握することは不可欠ですが、この本はその最初の一歩を提供します。ハーバード・ビジネススクールによって創刊された世界最古のマネジメント誌であるハーバードビジネスレビューから生まれた本書では、会社組織に最新テクノロジーを導入する際に必要なステップを、文章とパワーポイントのスライドやケーススタディを使って学ぶことができます。それにより、近い将来ビジネスに必要となるテクノロジーとの向き合い方を知るでしょう。

 

2. 2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ

“The Future Is Faster Than You Think: How Converging Technologies Are Transforming Business, Industries, and Our Lives”

この本はピーター・H・ディアマンディスとスティーブン・コトラーによる3冊のシリーズ「エクスポテンシャル・テクノロジー」の1つです。本書ではビジネス・産業・ライフスタイルなど世界のあらゆる面で急速に起こっている変化と、それに対して企業が適応する方法について書かれています。もし素早い変化が難しい状況があったとしても、可能な限り準備をしておくことで、そうでない企業の先を行くことができます。

 

3. 未来からの導き:先見の明をブレイクスルーに転換する方法

“Lead from the Future: How to Turn Visionary Thinking Into Breakthrough Growth”

テクノロジーの急激な変化には、必ずそれを導く人がいます。マーク・ジョンソンとジョシュ・ススケヴィッチは、先見の明のあるリーダーがそうした変化をもたらした過程と、彼らがそれをどのように行ったかに焦点を当てています。これらの事例を学べば、変化を後追いするのではなく、自らが革新を起こすために何を成すべきかが見えてきます。

テクノロジー, 技術, 本, スマートシティ, 技術本, 読書, 最新情報4. マイクロソフトCTOが語る新AI時代

“Reprogramming The American Dream: From Rural America to Silicon Valley—Making AI Serve Us All”

AIは人間の仕事をサポートするという有益なものであるのと同時に、それを脅かすものとしても捉えられています。この評価はどちらが正しく、またそのどちらでもないのでしょうか。マイクロソフトの最高技術責任者(CTO)である著者は、AIの現状と将来についての洞察を通じて、今の社会や企業がAIとどう向き合えばいいかを教えてくれます。本書はAIを正しく導入するための道しるべとなる一冊です。

 

5. 「ユーザーフレンドリー」全史 世界と人間を変えてきた「使いやすいモノ」の法則

“User Friendly: How the Hidden Rules of Design Are Changing the Way We Live, Work, and Play”

クリフ・クアンとロバート・ファブリカントの共著による本書では、デザイン思考やユーザーエクスペリエンスといった現在のモノづくりに欠かせない概念の根幹となった「ユーザーフレンドリー」という考え方について、そのルールや重要性について学ぶことができます。モノやサービスを提供するすべての事業に共通する考え方であり、それらを運営する人にとって必読の一冊です。

 

6. リアリティチェック:没入型技術がビジネスをどのように変革するか

“Reality Check: How Immersive Technologies Can Transform Your Business”

もしまだVR(仮想現実)やAR(拡張現実)といった没入型技術をゲーム専用のものだと思っているのであれば、これらの持つ可能性を再認識する必要があります。没入型技術はビジネスやプライベートなど生活のあらゆる場面で使用できる強力なツールです。世界最大級の監査・コンサルティング企業である「PwC」のVR/AR部門のトップを務めるジェレミー・ダルトンは、本書を通じて一般的に誤解されている没入型テクノロジーをビジネスに有効活用する方法を提示しています。

 

7. NO RULES―世界一「自由」な会社、NETFLIX

“No Rules Rules: Netflix and the Culture of Reinvention”

今や世界のエンターテインメントのあり方を大きく変え、既存の映像産業の脅威となったNetflix。そのNetflixも、かつてはDVDの郵送レンタル事業を細々と行っている小さな会社でした。しかしこの会社は何年にもわたり絶えず変化し続け、新しい目標を設定し、遂には人々が最も望むものを提供する方法を確立しました。本書は何がNetflixを革新的な企業に変えたのか、その謎を解き明かします。

 

8. ストーリーテリングの科学

“The Science of Storytelling: Why Stories Make Us Human and How to Tell Them Better”

映画やドラマで描かれる物語について書かれた本書は一見テクノロジーと関係ないように見えますが、人々に共感を与える物語は私たちの社会に大きな影響を与えています。本書で学べる良質な物語とそれに対する心理学や脳科学を交えた考察は、テクノロジーだけでなくプレゼンやマーケティングなどといったビジネス面やコミュニケーションなど生活のほぼすべてに応用できるものです。特にビジネスオーナーとマーケターにとっては必読の一冊です。

 

9. 世界をつくった6つの革命の物語 新・人類進化史

“How We Got to Now: Six Innovations That Made the Modern World”

私たちの世界の今を理解するには、これまでの歴史を振り返ってみる必要があります。つまり現代において加速度的に進歩するテクノロジーを理解するには、その発展の歴史をひも解くことです。今までの文明の発展が私たちの生活をどのように変え、現在の行動へ影響を与えたのか、また一つのアイデアがその後の未来において花開き、実を結んでいったのかを本書で知ることができます。

テクノロジー, 技術, 本, スマートシティ, 技術本, 読書, 最新情報, リーダー, 会社, Netflix, AI, ネットワーク, コロナ10. AI時代の競争:アルゴリズムとネットワークが世界を動かす時代の戦略とリーダーシップ

“Competing in the Age of AI: Strategy and Leadership When Algorithms and Networks Run the World”

新型コロナウイルスに翻弄された一年間は私たちに多くの事を教えてくれました。このウイルスは世界のありようを変え、私たちにとってもはやテクノロジーが必要不可欠であることを明確にしました。その代表例がAIです。 AIの世界に一歩足を踏み入れれば、世界のニーズに応えるためにAIをどれだけ迅速に変更していく必要があるか、またAIがそれに応えられる高いポテンシャルを秘めているかがわかります。本書は新しいAI学習の機会を与えるとともに、ビジネスをデジタルトランスフォーメーションさせる方法を示唆してくれます。

 

11. ポストコロナ:危機から機会へ

“Post Corona: From Crisis to Opportunity”

新型コロナウイルスによるパンデミックはITをはじめとしたテクノロジーの利用をさらに加速させました。本書はその過程を再検証し、パンデミックによって顕在化したチャンスとリスクをどう活かすかを教えてくれます。「the four GAFA 四騎士が創り変えた世界」などの著作で知られるスコット・ギャロウェイは、本書を通じてコロナ後の世界に対応し、テクノロジーで社会をよりよくする方策について洞察を巡らせます。

 

12. アジャイルの正しい実践:混乱なき変革

“Doing Agile Right: Transformation Without Chaos”

大企業は多くの場合変化が遅いと考えられていますが、もし迅速な変化を起こすことができたらどうでしょうか?加速度的に進歩するテクノロジーのスピードにも問題なく適応できると想像してみてください。その方法が本書には記されています。これまでの慣例を打ち払い、よりスピーディーにビジネスを展開する方法を明確に示してくれます。

これらの本を読むほど、あなたは知識という武器を多く手に入れることができます。実際に成功しているビジネスオーナーと話をすると、彼らが読書にかなりの時間を費やしていることに気付くでしょう。あなたも同じようにすることで今まで気づかなかった多くのことを学べます。もしこれらの本を購入しなかったとしても、興味のアンテナを失わずにいれば、新しいアイデアを見つけるきっかけを掴むことができるでしょう。

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