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迷子・遭難者を助けるウェアラブルデバイス「Phoenix Watch」

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迷子。遭難者を助けるウェアラブルデバイス「Phoenix Watch」

子どもが迷子になったとき。認知症のおじいちゃんが一人で遠くまで歩いていってしまったとき、または、一人暮らしの高齢者が転落してしまったとき。現在、子どもや高齢者を保護するための様々な位置情報共有アプリとデバイスが世に出ています。その中で今回紹介するのはiGPSの「Phoenix Watch」です。これは、SOSボタンや通話機能、GPS追跡などの複数の機能と安全性が組み合わさった時計型のウェアラブルデバイスで、保護者や介護者に安心を提供してくれます。

 

デジタル技術があなたの大切な人を守る

革新的な新技術によって、子どもたちや弱い立場にある大人たちの位置をより簡単に把握することが可能になり、これによって彼らは安全に世界を探検し楽しむことができるようになりました。位置情報の追跡機能と通知機能により、子どもたちは1人で、または友人と安全に時間を過ごすことができ、保護者は彼らがどこにいるかをいつでもすることが可能です。

このデバイスは高齢者や障がいを持つ人達の生活を助けてくれます。特にアルツハイマー病やその他の認知障害のある人に対して危険なくスムーズに安全な領域をマップ化し自宅まで案内をしてくれたり、朝食や歯磨きの時間をアラートで知らせ、自立した生活をサポートするのに役立ちます。

「Phoenix Watch」は、サポートアプリに接続することで、現在地や目的地の把握、複数のヘルプ機能、呼び出し機能、投薬のリマインド機能、運動記録など便利な機能を素早く使うことができます。

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「Phoenix Watch」の豊富な機能

高齢者向けの 「Phoenix Watch」 は、リストバンドとデバイス本体が5色展開になっており、大きくて読みやすいフォントで操作しやすい仕様になっています。さらに、次のようなカスタマイズ可能な機能も備えています。

  • いつでもどこからでも接続が可能

    通話機能と音声・テキストメッセージ機能が搭載されています。さらに保護者は緊急の連絡先のリストを設定することもできます。

 

  • 複数の位置情報共有機能を使用して、あなたの大切な人を即座に発見

    iGPSのアプリを使ったリアルタイム追跡や不慣れな場所から帰宅するのに役立つ「家まで送ってくれるマッピング」。さらに、安全ゾーンと危険ゾーンを設定し、安全ゾーンの外に出てしまった時に警告を送ってくれる機能も備わっています。

 

  • 運動記録と歩数計による健康管理

    起床時刻や食事、投薬の時間の予定を設定すると、予定時刻にリマインドしてくれます。

 

  • 履歴再生機能

    装着者の行動を経時的に追跡するのに役立ちます。

 

  • 迷子や転落などの危険を回避

    ワンタッチのSOSボタンや緊急連絡先の自動ダイヤル機能に加え、行方不明になった際の検索ナビゲーターを搭載しています。

 

「Phoenix Watch」には、子ども向けのバージョン 「Wizard Watch」 も用意されています。子ども向けの明るい色と柄がデザインされており、性能は大人版と変わりありません。

さらに、オプションの付属品には、装着者が腕時計を取り外すことができないようにする改ざん防止のバンドスマートロックや複数パックのスクリーンセーバー、さらに追加充電ケーブルがあります。

「Phoenix Watch」は、iOSとAndroidの両方のシステムでコンパニオンアプリと同期し、月単位の定期購入が必要となります。「Phoenix Watch」を購入すると、iGPSサイトよりアプリのダウンロードが可能になります。また、アプリはユーザーごとにカスタマイズできます。Phoenixアプリは、スマートフォンやタブレットはもちろん、デスクトップからもアクセス可能で、いつでもどこからでも保護者や介護者に最新情報を提供してくれます。

 

「Phoenix Watch」の価格

「Phoenix Watch」の価格は、現在129.95米ドルです。さらに、オプションとして15ドルのアクティベーションフィーと、アプリによる追跡や通信機能へのアクセスを含むセルラーサービスプランの14.95ドルの継続費用もあります。「Wizard Watch」は119.95ドルで販売され、この中にはアクティベーションプランとサービスプランが含まれています。

急成長を迎えている、家族向け位置情報共有デバイスの市場に参入しているのは「Phoenix Watch」だけではありません。

  • hereO

    世界最小のセルラーモデルGPSトラッカーだといわれています。3歳以上の子供を対象としており、家族なら誰でも使えます。また付属のアプリを使うことで、ユーザーは装着者の居場所を追跡したり、自分の居場所にたどり着くための道順を教えたりできます。さらにメッセージ機能や通話機能、GeoFencing(仮想の柵を作ること)、安全ゾーンと危険ゾーンの設定などさまざまな機能を利用できます。hereOのデバイスとアプリ、サービスプランは199ドル前後で提供されています。

 

  • Acer LeapWare

    アクティビティ追跡機能と高度なGPSロケーターを備えたフル機能のウェアラブルデバイスです。価格は199ドルで、LiquidLifeアプリと接続して機能を管理したり、GPSの設定をしたりできます。しかし、通話機能とメッセージ機能は含まれていません。

 

  • Laxcido 4 G GPSスマートウォッチ

    アルツハイマーや認知症の患者向けに設計されています。価格は99ドルで、位置情報の追跡やGeoFenceゾーン、ビデオ通話、SOSボタンのほか、心拍数、血圧、歩数などの健康指標も追跡可能です。AndroidとiOS向けに無料で提供されています。

 

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「Phoenix Watch」と「Wizard Watch」のレビューには高い評価と低い評価の両方があります。ユーザーは使いやすいインターフェースや豊富な通信機能、位置追跡機能に対して高い評価をしています。しかし同時に、付随する携帯電話サービスプランは範囲が限られており、GPS機能が常に機能するわけではないと不満を述べています。さらに、iGPS社は顧客サービスの不備や、製品の修理や交換の難しさについて多くの苦情を受けています。

家族の位置情報の確認は、保護者や介護者と連絡を取り合うのを助けてくれます。iGPS社が提供する「Phoenix Watch」 には、あらゆる年齢層の人々を可能な限り安全に自立させるための多くの機能が搭載されています。しかし、ユーザーは完全なサポートや修理を受けることが難しく、当社が改善すべき点はまだ残っていると言えます。

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